【2023年】年末調整の全てを徹底解説!⑦〜源泉徴収票の作成〜
2023/11/27
はじめに
今年も年末調整の時期が近づいてきました。会社勤めの方で中にはすでに年末調整関係の資料を会社からもらっているという方もいらっしゃるかと思いますが、この年末調整という作業に関して、書類の書き方がわからない方も一定数いらっしゃるかと思います。
一方経営者の視点では、年末調整はどのような流れで何をしなければならないのか、提出しなければいけない書類は何かなど、押さえておかなければいけないポイントがたくさんあります。
当ブログで、引き続き数回にわたってこれらの年末調整の全容を詳しく解説していますので、ぜひ最後までご覧になっていただければと思います。第6回までで年末調整の計算を行い、納付まで終わりましたが、年末調整の作業はこれで終わりではありません。会社側はここから、「給与所得の源泉徴収票」、「給与支払報告書」「支払調書」「法定調書合計表」を作成し、提出する必要があります。この内第7回は源泉徴収票の書き方について解説します。
源泉徴収票の書き方
源泉徴収票は1年間の「支払った給与額」「源泉徴収した税額」等を記載した書類であり、最終的に従業員や税務署に提出する必要があります。源泉徴収票の作成に当たっては、下記の通り、年末調整の際に作成した源泉徴収簿や従業員から提出を受けた保険料控除申告書などの各種申告書を基に、必要な事項を転記することによって作成することができます。
〈源泉徴収簿〉
〈保険料控除申告書〉
〈保険料控除申告書〉
〈給与所得者の配偶者控除申告書〉
〈扶養控除等申告書〉
(出典:国税庁「給与所得の源泉徴収票の作成」)
作成上の注意点
・源泉徴収票の🅿︎については、源泉徴収簿で「🅾️<🅿︎」の場合、源泉徴収簿の🅾️を源泉徴収票の🅿︎に記載してください。この場合、源泉徴収簿の🅿︎を源泉徴収票の🅾️に記載してください。
・控除対象配偶者の欄の個人番号については、従業員に対して交付する源泉徴収票には記載しません。
・控除対象配偶者の欄の区分については、非居住者である場合には○を付します。
・控除対象扶養親族の欄の区分については、非居住者である場合には下記に応じて数字を記入します。複数該当の場合はいずれかを記入します。
控除対象扶養親族の区分 | 記載方法 |
非居住者(30歳未満又は70歳以上) | 01 |
非居住者(30歳以上70歳未満、留学生) | 02 |
非居住者(30歳以上70歳未満、障害者) | 03 |
非居住者(30歳以上70歳未満、38万円以上送金) | 04 |
・控除対象扶養親族の欄の個人番号については、従業員に対して交付する源泉徴収票には記載しません。
まとめ
いかがだったでしょうか。
今回は源泉徴収票の書き方について解説しました。転記をするだけとはいえ、手入力による記載には時間を要し、間違えてしまう可能性もあるため、従業員が多い場合は計算ソフトを利用したり、専門家に作成を代行してもらうなどをして、効率化を行うことをお勧めします。
次回は給与支払報告書の書き方について解説します。
磯会計センターでは、年末調整の手続き代行はもちろん、茨城でお困りの中小事業主様や個人事業主様に、会計・税務から補助金・融資など幅広くサポートをしておりますので、お悩み事がございましたらぜひお気軽にご相談ください。
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