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【2023年】年末調整の全てを徹底解説!⑦〜源泉徴収票の作成〜

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【2024年版】年末調整の全てを徹底解説!⑦〜源泉徴収票の作成〜

【2024年版】年末調整の全てを徹底解説!⑦〜源泉徴収票の作成〜

2024/11/21

はじめに

 今年も年末調整の時期が近づいてきました。会社勤めの方の中にはすでに、年末調整関係の資料を会社からもらっているという方もいらっしゃるかと思いますが、書類の書き方がイマイチわからないという方もいらっしゃるのではないでしょうか。

 一方経営者の視点でも、年末調整はどのような流れで何をしなければならないのか、どこに何を提出しなければいけないのかなど、押さえておかなければいけないポイントがたくさんあり、混乱しやすいところかと思います。

 また、2024年は定額減税の関係で、年末調整に関してもさまざまな変更点があります。

 当ブログでは、数回にわたってこれらの年末調整の全容を詳しく解説していますので、ぜひ最後までご覧になっていただければと思います。

 第7回は源泉徴収票の書き方について解説します。こちらについては2024年で一部改正がありますのでそちらもしっかり確認していただければと思います。

 

源泉徴収票の書き方

 源泉徴収票1年間の「支払った給与額」「源泉徴収した税額」等を記載した書類であり、最終的に従業員や税務署に提出する必要があります。源泉徴収票の作成に当たっては、基本的には、年末調整の際に作成した源泉徴収簿や従業員から提出を受けた保険料控除申告書などの各種申告書を基に、必要な事項を転記することによって作成することができます。

 

 

(出典:国税庁「給与所得の源泉徴収票等の法定調書の作成と提出の手引」)

 

① 従業員の住所氏名等を記入します。

② 種別には、基本的には「給与」と記載し、賞与を支給している場合には「給与・賞与」と記載します。

③ 源泉徴収簿に記入した給与・賞与の合計金額を転記します。

④ 源泉徴収簿に記入した「給与所得控除後の給与等の金額」を転記します。

⑤ 源泉徴収簿に記入した「所得控除等の合計額」を転記します。

⑥ 源泉徴収簿に記入した「年調年税額」を転記します。

⑦ 源泉徴収簿の「源泉控除対象配偶者」や「従たる給与から控除する源泉控除対象配偶者」を転記します。

⑧ 源泉徴収簿に記入した「配偶者(特別)控除額」を転記します。

⑨ 源泉徴収簿の「一般の控除対象扶養親族」や「特定扶養親族」、「老人扶養親族」、「従たる給与から控除する控除対象扶養親族」を転記します。なお、【老人】欄について、「左の欄の点線の右側」には、主たる給与等の支払者が、自己が支払う給与等から控除 した老人扶養親族の数を、「点線の左側」には、そのうち受給者又は受給者の配偶者の直 系尊属で同居している者の数を記載します。

⑩ 扶養控除等申告書をもとに、16歳未満の扶養親族の人数を記入します。

⑪ 「点線の右側」には、同一生計配偶者や扶養親族が特別障害者である場合のその人数を、 「点線の左側」には、そのうち同居を常としている方の人数を記載してください。

⑫ 源泉控除対象配偶者、控除対象配偶者、配偶者特別控除の対象となる配偶者及び扶養控除の対象となる扶養親族のうちに非居住者がいる場合並びに 16 歳未満の扶養親族のうちに国内に住所を有しない方がいる場合には、その人数を記載してください。

⑬ 源泉徴収簿に記入した「社会保険料等控除額」の合計額を転記します。

⑭ 源泉徴収簿に記入した「生命保険料の控除額」を転記します。

⑮ 住宅借入金等特別控除申告書に記入した住宅借入金等特別控除の額を転記します。なお、源泉徴収簿で「⑰<⑮」の場合、源泉徴収簿の⑰を源泉徴収票の⑮に記載してください。この場合、源泉徴収簿の⑮を源泉徴収票の⑰に記載してください。

⑯ 保険料等控除申告書に記入した各種保険料の金額の合計を転記します。

⑰ 住宅借入金等特別控除申告書に記入した各種項目を転記します。

⑱ 源泉徴収簿に記入した「基礎控除額」を転記します。

⑲ 源泉徴収簿に記入した「所得金額調整控除額」を転記します。

⑳ 扶養控除等(異動)申告書に記載された配偶者や扶養親族の項目を転記します。なお、控除対象配偶者や控除対象扶養親族の個人番号については、従業員に対して交付する源泉徴収票には記載しません。また、控除対象配偶者の欄の区分については、非居住者である場合には○を付します。さらに、控除対象扶養親族の欄の区分については、非居住者である場合には下記に応じて数字を記入します。複数該当の場合はいずれかを記入します。

控除対象扶養親族の区分 記載方法
 非居住者(30歳未満又は70歳以上) 01
 非居住者(30歳以上70歳未満、留学生) 02
 非居住者(30歳以上70歳未満、障害者) 03
 非居住者(30歳以上70歳未満、38万円以上送金) 04

㉑ 扶養控除等(異動)申告書に記載された、源泉控除対象配偶者の所得の見積額を転記します。

㉒ 扶養控除等(異動)申告書に記載された、16 歳未満の扶養親族の項目を転記します。

㉓ 控除対象扶養親族が5人以上いる場合には、5人目以降の控除対象扶養親族のマイナンバーを記入します。この場合、マイナンバーの前には「(摘要)」欄において氏名の前に記載した括弧書きの数字を付し、「(摘要)」欄に記載した氏名との対応関係が分かるようにします。

㉔ 各欄について、従業員について該当する事項がある場合に○を付します。

㉕ 年の中途で就職や退職(死亡退職を含みます。)した方については「中途就・退職」の 該当欄に「○」を付し、その年月日を記入します。

㉖ 受給者の生年月日の元号を漢字(「明治」、「大正」、「昭和」、「平成」又は「令和」)で記入します。

㉗ 給与等の支払者の住所(居所)又は所在地、氏名又は名称、電話番号及びマイナンバー 又は法人番号を記入します。

㉘ (2024年改正)令和6年分所得税の定額減税に関する事項を次のように記載します。年末調整の対象外の給与については、記載は不要です。

内容 記載方法
 実際に控除した年調減税額  源泉徴収時所得税減税控除済額 ×××円

 年調減税額のうち年調所得税額

 から控除しきれなかった金額

 控除外額 ×××円

 (注)控除しきれなかった金額がない場合は「控除外額0円」

 合計所得金額が 1,000 万円超 の方で、

 同一生計配偶者を年 調減税額の計算に含めた場合

 非控除対象配偶者減税有

 

まとめ

 いかがだったでしょうか。

 今回は源泉徴収票の書き方について解説しました。転記をするだけとはいえ、手入力による記載には時間を要し、間違えてしまう可能性もあるため、従業員が多い場合は計算ソフトを利用したり、専門家に作成を代行してもらうなどをして、効率化を行うことをお勧めします。

 次回は給与支払報告書の書き方について解説します。

 磯会計センターでは、年末調整の手続き代行はもちろん、茨城でお困りの中小事業主様や個人事業主様に、会計・税務から補助金・融資・労務など幅広くサポートをしておりますので、お悩み事がございましたらぜひお気軽にご相談ください。

 

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